審美歯科治療(ホワイトニング)を希望される患者様の通院回数が減らせたり、施術費が安価になる等といったメリットのあるセレックシステムについては、近年、導入を検討する歯科医院の方が多くいらっしゃいます。
一方、費用面等の理由から、セレックシステムを導入したいが、実現できていないという歯科医院も多いです。
そこで、この記事では、ものづくり補助金を活用して「セレックシステム」を購入した過去の事例を紹介します。ものづくり補助金を活用し、セレックシステムの導入を検討している方は、ぜひ、参考にしてください。
歯科医院における セレックシステムとは
セレック(CEREC)とはCEramic REConstruction(セラミック修復)を意味し、セレックシステムとは審美歯科治療で使用する補綴物(白い被せ物や詰め物)をオールセラミックで作る医療先進国のドイツで開発された最先端の医療機器の事です。
もう少し噛み砕いて紹介すると「コンピューターにより撮影した3Dデータを元に口の中の3Dデータを設計し、その設計データを元に正確な被せ物を削り出すシステム」です。
セレックシステムを使うことで、これまで手作業で行っていた作業のほとんどの作業を機械で行えるため、審美歯科が最短1日で完了するだけでなく治療の品質の向上やコスト削減にも寄与できるシステムとして、歯科医院での導入が検討されています。
セレックシステムを導入するメリットとは
次の3つのメリットがあります。
- 治療期間の大幅な軽減
- 品質の向上
- 価格の削減
治療期間の大幅な軽減
通常、口の型を取る際には、粘土を口に入れ歯形を取りますが、セレックシステムでは専用の光学カメラで撮影した3Dデータを元に、コンピューターにより口の型を設計します。従来、必要だった粘土のようなものを噛む時間や、歯科技工士による補綴物の作成時間が必要ありません。最短1日で治療することも可能です。
品質の確保
歯科技工士が補綴物を従来の作製する場合、型の精度や、作成環境の気温・湿度、歯科技工士の技術力等の様々な影響を受けてしまいます。しかし、セレックシステムはコンピューターによりほとんどの作業を行うため、常に一定の品質を確保した補綴物を作製することができます。
価格の削減
補綴物の作製には、多くの人手と時間を要していましたが、セレックシステムを導入することにより、その手間と時間を削減することができます。セラミック素材の供給が比較的安定していることもあり、従来に比べ低価格にて審美歯科治療を提供することが期待できます。
ものづくり補助金 セレックシステム の採択事例とは
ものづくり補助金を活用しセレックシステムを導入した採択事例は過去にあります。
セレックシステムを導入することは、患者様の負担を軽減することに加え、日本国内における歯科治療の高度化を実現するという側面もあることから、公金で補助しても支障はないと判断されているものと考えられます。
とは言うものの全てのセレックシステムが採択されるわけではありません。申請する際にはしっかりとした準備が必要です。
具体的には、セレックシステムを導入することにより、患者様のどのような負担が軽減されるのか?地域医療にどのようなメリットがあるのか?歯科医院としてのどのような課題を解決するのか?等を整理することが重要になります。
なお、過去の採択事例において、こうした検討項目をどのように整理したのかということを、下記の記事で解説しています。ぜひぜひ、参照ください。
セレックシステムの申請のポイントとは
ものづくり補助金を活用し、セレックシステムの導入の採択を目指すためには、患者様のニーズ、患者様が抱える課題、地域医療の役割、歯科医院の求められるべき本来の姿といった事をしっかりと整理することが重要です。
セレックシステムを購入する事でどんな事を解決したいのか?それは患者様に求められる役割なのか?地域地域にどのようなメリットがあるのか?という事について、申請書(事業計画書)でしっかりとアピールすることが、採択を目指すための重要なポイントになります。
なお、事業計画書の詳しい書き方は下記の記事で紹介しています。採択を目指す方はぜひご参考ください。
歯科医院で活用できるものづくり補助金とは
歯科医院で活用できるものづくり補助金については、セレックシステムの導入以外にも、インプラント治療のためのセレックガイドの導入、口腔内スキャナーとマイクロスコープの導入、3D CTスキャン設備の導入等の採択事例があります。
下記の記事で詳しく紹介しております。ぜひご参照ください。
まずは補助金のプロに相談を
ここまで、ものづくり補助金を活用し、セレックシステムの導入を目指す方向けに、セレックシステムの特徴、セレックシステムのメリット、過去の採択事例や採択のポイントについて、解説してきました。
ホワイトニングを希望される患者様の負担を軽減できるセレックシステムを導入することは、より幅広い患者様のニーズに応えることが期待できるので、補助金をうまく活用したいところです。
一方、日々の業務に追われて、なかなか申請まで手が回らないという歯科医院の方も多いのではないでしょうか?
そういう場合には、できれば、一度、外部の中小企業診断士に相談するようにしましょう。特に、補助金申請プロサポートでは、中小企業診断士による無料相談会を実施中です。
補助金申請のプロとして、豊富な採択実績のある中小企業診断士が補助金のお悩みにお答えしますので、補助金のお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。
早稲田大学卒業後、大手総合商社に勤務し、
企業成長と多様な働き方の両立を支援する株式会社WellFlagsを設立
ものづくり補助金やIT補助金等の補助金申請代行の専門家として、各種補助金のコンサルタント、申請代行を実施
高い採択率を誇る補助金申請プロサポートの代表コンサルタントとしても活動中