歯科医院のものづくり補助金「4つの採択事例」とは 設備事例を紹介

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補助金申請のプロとして各種補助金の申請をサポートしていますが「ものづくり補助金を使って、歯科医院の設備投資を行えないか?」というご相談を多く受けることがあります。

結論から伝えると、歯科医院の設備導入等にものづくり補助金を使うことは可能です。ものづくり補助金は「ものづくり」という名称がついていますが、製造業(ものづくり企業)だけでなく、サービス業、小売業、卸売業など、様々な業種で申請可能となっています。

この記事では、実際にものづくり補助金の申請を代行し、豊富な採択実績のある中小企業診断士が「ものづくり補助金の歯科医院の採択事例」について解説します。

ものづくり補助金 歯科医院の採択事例 4つを紹介

早速、ものづくり補助金採択事例集で紹介されている中から4つの事例を解説していきます。

  • 審美補綴治療のためのセレックシステムの導入
  • インプラント治療のためのセレックガイドの導入
  • 口腔内スキャナーとマイクロスコープの導入
  • 3D CTスキャン設備の導入

それでは詳しく解説していきます。

審美補綴治療のためのセレックシステムの導入

ものづくり補助金で導入したセレックシステム

事業の背景

近年、歯の治療においては、歯の漂白を目的としたホワイトニングという治療以外に、歯を大きく削ってクラウンやプ リッジという補綴物を被せて治療する審美補綴治療が一般的となっています。

 審美補綴治療では、通院回数が少なくてすむというメリットがありますが、歯を削ることにより、その下にある神経が表面に近づくため、神経過敏や痛みの原因となることが多いという課題もあり、いかに歯を削らずに補綴治療を行うかが、ニーズとなっていました。

事業による効果

上記のニーズに対応するため、セレックシステムという設備を導入することを検討します。セレックシステムはドイツで開発されたシステムで、最先端の光学カメラを使用し歯型をスキャンし、3Dデータを元に補綴物を設計・加工することにより、歯を削る量を最小限にできるシステムです。

通院回数も多くの場合1回のみとなり、施術費も安価になるため、セレックシステムの導入は多くの患者にメリットがあります。

ポイント

歯科医院の患者のニーズをしっかりと踏まえ、患者の課題解決には最先端の設備が必要であるという事が非常に分かりやすく整理されていますね。

詳しくはこちらで解説しています

インプラント治療のためのセレックガイドの導入

ものづくり補助金で導入したセレックガイド

事業の背景

インプラント治療とは、歯を失ってしまった部位の顎の骨にチタンなどの人工歯根(インプラント) を埋め込み、それを土台にしてインプラントに義歯をつける治療方法のことですが、歯肉を切開して骨膜から歯肉を剥離し、歯槽骨を露出させてインプラントの埋入手術を行う必要があるため、患者様においては施術に伴う腫れや痛みの悩みが多くあります。

こうした課題に対応するため、CT撮影で得たデータを元に作成した歯形データを使用する術式を採用したものの、この術式ではスウェーデンにあるメーカーまで歯形データを送りインプラントを制作するという工程が必要のため、患者様に費用面や時間面で負担がかかるという課題がありました。

事業による効果

上記のニーズに対応するため、セレックガイドという設備を導入することが検討されました。セレックガイドという設備があれば院内にてインプラントの制作が可能となります。結果的に患者様の費用面、時間面での負担軽減に寄与します。

ポイント

こちらも、歯科医院の患者のニーズをしっかりと踏まえた上で、課題解決のためには設備の導入が必要であるという事が、非常に分かりやすく整理されていますね。

詳しくはこちらで解説しています

口腔内スキャナーとマイクロスコープの導入

ものづくり補助金で導入した口腔内スキャナーとマイクロスコープ

事業の背景

歯の矯正治療に使用する歯形は、ガム状のものを歯に押し付けて歯形をとる方法があるが、この方法だと小さい子供では精度が低くなってしまい、精度の高い歯形を作ることにかなりの労力を要します。また、子供の歯の治療そのものも、子供が嫌がることがあり、短時間で施術する必要があるため、精度との両立が難しいという課題がありました。

事業による効果

上記の課題に対応するため、口腔内スキャナーとマイクロスコープという設備を導入します。口腔内スキャナーを使うことで歯形を3Dデータ化し精度の高い歯形を短期間で作成することが可能になります。また、マイクロスコープを使うことで歯を高倍率で拡大し、治療時間を短縮することが可能になります。

ポイント

子供の歯科治療という点にスポットを当てニーズと課題が非常に分かりやすく整理されていますね。

詳しくはこちらで解説しています

3D CTスキャン設備の導入

ものづくり補助金で導入した3D CTスキャン設備

事業の背景

歯周病は、心臓病や糖尿病になるリスクを倍増させると言われていますが、従来のレントゲン治療においては、2次元のレントゲン画像を見ながら、最終的には歯科医師が手探りで歯石の除去を行っており、歯石の取り残しが課題となっていました。

また、歯石を取り残すとそこから菌が繁殖し、病気が再発することにも繋がります。

事業による効果

上記の課題に対応するため、3D CTスキャン設備の導入を検討しました。3D CTスキャン設備により3次元のレントゲン画像を撮影することで、歯石の正確な位置情報を知ることができます。それにより歯石の取り残しをなくし、歯周病治療の精度を向上させることができます。

ポイント

歯周病治療という点にスポットを当て、課題とその解決策が非常に分かりやすく整理されていますね。

詳しくはこちらで解説しています

NEW
ミリングマシンの導入

新たにミリングマシンの導入事例を追記しました!
詳しくは下記の記事で解説いたします。

> ミリングマシンの導入事例

採択事例からみる歯科医院のポイントは

ものづくり補助金 歯科医院 ポイント

ここまで、ものづくり補助金の歯科医院の採択事例を紹介してきました。

いずれのケースにおいても、それぞれの歯科医院の果たすべき役割、現在の課題、その課題を解決するための設備購入という事が、分かりやすい流れで書かれていましたね。

ものづくり補助金で設備導入を目指す歯科医院の方はぜひ参考にしてください。

また、こうした項目に加え、ものづくり補助金で採択を目指すには、採択されるためのコツ、必要な申請書類の理解、不採択となってしまう理由の理解も、事前に知っておく事も大切です。

採択のポイントは下記の記事で紹介しています。

また、採択のポイントについては、下記の各記事で詳しく解説しております。ものづくり補助金の採択を目指す方は、以下の記事をぜひご参考ください。

ものづくり補助金申請の必要資料と入手方法について

ものづくり補助金の申請に必要な「10種類の書類」入手方法も解説

ものづくり補助金 採択のポイントと不採択の理由について

ものづくり補助金の採択ための5つのポイントとは

ものづくり補助金が不採択となる理由とは

ものづくり補助金の申請対象者について

ものづくり補助金の申請対象者とは

ものづくり補助金の事業計画書について

ものづくり補助金の「事業計画書の書き方」とは

ものづくり補助金の業種別の採択事例について

ものづくり補助金の「業種別の採択事例」とは

補助金のプロによる無料相談を活用する

この記事では、ものづくり補助金の歯科医院の設備導入事例を紹介してきました。ぜひ、ものづくり補助金の採択を目指す上で、参考にしてください。

一方、「上記にはない設備を導入したい」や「申請したいけどどこから手をつけたら良いか分からない」とお考えの方もいらっしゃると思います。そういう場合には、できれば、一度、外部の中小企業診断士に相談するようにしましょう。

特に、補助金申請プロサポートでは、中小企業診断士による無料相談会を実施中です。

補助金申請のプロとして、豊富な採択実績のある中小企業診断士が補助金のお悩みにお答えしますので、補助金のお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。

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