セレックガイドとは、インプラント治療における患者様の負担を大幅に減らすことができる設備のことで、導入を検討する歯科医院の方が多くなっています。
一方、セレックガイドの導入には決して安くない設備購入費が必要であり、患者様の負担を軽減できるメリットは理解できるが、費用面等の理由から購入するべきかどうか迷っているという歯科医院も方も多いです。
そこで、この記事では、ものづくり補助金を活用してセレックガイドを購入した過去の事例を紹介します。セレックガイドの導入を検討している方は、ぜひ、参考にしてください。
歯科医院におけるセレックガイドとは
セレック(CEREC)とは、CEramic REConstruction(セラミック修復)を意味します。
そして、セレックガイドとは、歯科医院においてインプラント手術をする上で必要不可欠であるサージカルガイドを院内で作製できる医療設備機器のことです。安価、迅速、高品質での作製が可能なため、インプラント治療における患者様の負担を減らすことが期待できます。
セレックガイドを活用することでこれまで手作業で行っていた作業のほとんどを機械で行えるようになるため、インプラント治療が最短1日で完了する場合もあります。
セレックガイドを導入するメリットとは
次の3つのメリットがあります。
- 患者様のニーズに対する迅速、柔軟な対応の実現
- 治療期間の大幅な軽減
- 品質の向上
患者様のニーズに対する迅速、柔軟な対応の実現
インプラント作製は粘土状の物質により歯形をとり、そこから歯形を作製するという工程があるため、作製期間には約2週間程度の期間が必要です。一方、セレックガイドを使用すれば、最短1日で作製する事も可能です。
これまで「歯が欠けてしまったのですぐに欲しい!」という患者様であっても、しばらく待っていただく必要がありましたが、セレックガイドを使用することでこの問題を解消することが期待できます。
治療期間の大幅な軽減
通常、インプラントに必要なサージカルガイドの作成は海外の会社にて行うため、少なくとも2週間程度の期間が必要です。しかし、セレックガイドを使うことで、院内で作製が可能になり、最短1日での治療も可能になります。
品質の向上
歯科技工士がインプラントを従来の作製する場合、歯型の精度、作成環境の気温・湿度、歯科技工士の技術力等の様々な影響を受けてしまいます。しかし、セレックガイドによりほとんどの作業を機械化する事で、高い品質を確保したインプラントを作製することが期待できます。
ものづくり補助金 セレックガイド の採択事例とは
ものづくり補助金を活用しセレックガイドを導入した採択事例はあります。
セレックガイドは、より精度の高い治療を実現できることから、地域治療や患者様に広く貢献できるものであると考えられるため、ものづくり補助金の対象として支障ないと考えられているものと思われます。
とは言うものの、全てのセレックガイドが採択されるわけではありません。申請にあたっては、導入する理由をしっかり検討する事が必要です。
セレックガイドを導入する事により、患者様のどのような課題が解決するのか?地域医療にどのように貢献するのか?歯科医院としてのどのような将来の姿を目指すのか?等を検討することが重要になります。
なお、過去の採択事例において、こうした検討項目をどのように整理したのかということを、下記の記事で解説しています。ぜひぜひ、参照ください。
セレックガイドの申請のポイントとは
ものづくり補助金を活用しセレックガイドの導入を目指すためのポイントは、申請する歯科医院の患者様や地域の課題やニーズをしっかりと踏まえ、ニーズや課題解決にはセレックガイドが必要であるという事を分かりやすくアピールする事です。
もう少し簡単に表現すると「セレックガイドを購入する事で、患者様や地域のどのような課題を解決するのかという点が、文章として表現出来ているかどうかという事」が採択を目指すための1つのポイントになります。
なお、事業計画書の詳しい書き方はこちらの記事で紹介しています。採択を目指す方はぜひご参考ください。
歯科医院で活用できるものづくり補助金とは
歯科医院ではセレックガイド以外にも、審美歯科治療(ホワイトニング)のためのセレックシステムの導入、口腔内スキャナーとマイクロスコープの導入、3D CTスキャン設備の導入について、ものづくり補助金を活用して導入した採択事例があります。
詳しくは下記の記事で紹介しております。ぜひ、ご参照ください。
> 審美歯科治療(ホワイトニング)のためのセレックシステムの導入事例
まずは補助金のプロに相談を
ここまで、ものづくり補助金を活用しセレックガイドの導入を目指す方向けに、セレックガイドの特徴、セレックガイドのメリット、採択事例や採択のポイントを紹介してきました。
ものづくり補助金は歯科医院における様々な設備の導入にも活用することができる補助金なので、活用できる設備がないか、しっかりと検討することをおすすめします。
一方、日々の業務に追われて、なかなか申請まで手が回らないという歯科医院の方も多いのではないでしょうか?
そういう場合には専門家の無料相談を活用するのもおすすめです。特に、補助金申請プロサポートでは、豊富な実績のある中小企業診断士による無料相談会を実施中です。
補助金申請のプロとして、豊富な採択実績のある中小企業診断士が補助金のお悩みにお答えしますので、補助金のお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。
早稲田大学卒業後、大手総合商社に勤務し、
企業成長と多様な働き方の両立を支援する株式会社WellFlagsを設立
ものづくり補助金やIT補助金等の補助金申請代行の専門家として、各種補助金のコンサルタント、申請代行を実施
高い採択率を誇る補助金申請プロサポートの代表コンサルタントとしても活動中