様々なITツールを導入できる事から、多くの事業者の方において積極的に検討されているIT導入補助金ですが、不採択は約50%となっており、概ね2人に1人が不採択となっている状況です。
採択の可能性を向上させるためのポイントとして「審査項目」を十分に理解する事が挙げられます。
この記事では、IT導入補助金の3つの審査項目について紹介します。
IT導入補助金の3つの審査項目とは
次の3つになります。
- 事業面の具体的な審査
- 計画目標値の審査
- 加点項目に係る取組の審査
それではそれぞれ紹介します。
事業面の具体的な審査とは
1つ目の審査項目は事業面の具体的な審査です。この項目では下記の3つの項目に基づき審査が行われます。
- 自社の経営課題を理解し、経営改善に向けた具体的な問題意識を持っているか
- 自社の状況や課題分析及び将来計画に対し、改善すべきプロセスが導入するITツールの機能により期待される導入効果とマッチしているか
- 内部プロセスの高度化、効率化及びデータ連携による社内横断的なデータ共有、分析等を取り入れ、継続的な生産性向上と事業の成長に取り組んでいるか
難しい言葉が並んでいますが、ポイントは次の通りです。
自社が抱える課題やニーズの分析結果に基づき、その課題やニーズを解決できるITツールを選べているかどうか
採択を目指すためには、自社の抱える課題や社会的なニーズを分析することは非常に重要です。ITツールの選定に重きおくことが多くなってしまいますが、自社の課題をしっかり分析することに重点をおくことで、採択率を向上させる効果が期待できます。
計画目標値の審査
IT導入補助金は、ITツールの導入により生産性(労働生産性)の向上が見込まれることが条件で、この項目では「生産性の向上が数値として達成できているのか」という点が審査されます。
具体的には「労働生産性の1年後の伸び率が3%以 上、3年後の伸び率が9%以上及びこれらと同等以上の数値を目標とすること」とされており、ここではこの数値が達成できているか、数値に具体的や実現性はあるか、ということが審査されます。
加点項目に係る取組の審査
IT導入補助金には加点項目があり、加点項目として設定された項目を満たすことで採択率の向上が期待できます。加点項目には次のような項目があります。
- 生産性の向上及び働き方改革を視野に入れ、国の推進する関連事業に取り組んでいるか
- 国が推進する「クラウド導入」に取り組んでいるか
- 国の推進するセキュリティサービスを選定しているか
- インボイス制度の導入に取り組んでいるか
国が推進している事業と関連したり、制度の新設や改訂に伴う対応に取り組む場合などに加点されます。詳細は下記の記事にて紹介しますが、この加点項目は社会情勢に合わせ変化していくため、適宜チェックすることが重要です。
IT導入補助金の審査者とは
IT導入補助金の審査項目と同様に重要なのが、審査を行う人です。IT導入補助金の公募要領には審査者について下記の通り記載されています。
審査は、学識有識者を含む関係分野の専門家で構成された外部審査委員会において行う。
ここでいう専門家とは、主に中小企業診断士で構成されていると言われています。そのため採択率をさらに上げるには中小企業診断士特有のロジックを理解しておくと良いと言われれいます。
検討が進まない場合には
この記事では、IT導入補助金における3つの審査項目を紹介しました。採択を目指す方はぜひ参考にしてください。
一方、事業者の中には、「結局、どんなITツールが良いのか分からない」「そもそも、日々の業務におわれ、検討する時間がない」という事業者の方も多いのではないでしょうか。
そうした場合には、補助金のプロに相談することも一手です。豊富な実績のある補助金コンサルであれば、ITツールのノウハウも豊富で、申請の悩みを素早く解決できることが期待できます。
特に、補助金申請プロサポートでは、補助金申請にお悩みの方向けに、無料相談を実施中です。補助金申請のプロとして、豊富な採択実績のある補助金申請のプロが補助金のお悩みにお答えしますので、補助金のお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。
早稲田大学卒業後、大手総合商社に勤務し、
企業成長と多様な働き方の両立を支援する株式会社WellFlagsを設立
ものづくり補助金やIT補助金等の補助金申請代行の専門家として、各種補助金のコンサルタント、申請代行を実施
高い採択率を誇る補助金申請プロサポートの代表コンサルタントとしても活動中