ものづくり補助金 「グローバル展開型」とは 分かりやすく解説

ものづくり補助金の申請型には、一般型とグローバル展開型があります。グローバル型は、一般型に比べ、補助上限額が多いため、事業内容がグローバル展開型に該当する場合には、グローバル展開型で申請を考えたいところです。

一方、ものづくり補助金の申請を検討している方の中には、「一般型とグローバル展開型の違いが良く分からない」や「自分たちにとって最良の類型は何なのかよく分からない」というご質問をいただくことも多いです。

そこで、この記事では、実際にものづくり補助金の申請を代行し、豊富な採択実績のある中小企業診断士が「グローバル展開型」について解説します。

ものづくり補助金 の グローバル展開型 とは

グローバル展開型とは「海外事業(海外拠点での活動を含む)の拡大・強化等を目的とした設備投資等を支援すること」が目的となる補助金の類型です。

これに対し、一般型とは、基本的には「日本国内に住む人のニーズに応えるために行う日本国内で実施する事業への投資」が補助金の申請対象となる類型です。

> ものづくり補助金 の 一般型とは 4つの枠も分かりやすく解説

ものづくり補助金 の グローバル展開型 とは

グローバル展開型には枠のようなものはありませんが、補助対象事業として大きく下記の4つの活動に分類されます。

  1. 海外直接投資
  2. 海外市場開拓
  3. インバウンド市場開拓
  4. 海外事業者との共同事業

具体的にはそれぞれ下記のような活動になります。

海外直接投資

グローバルな製品・サービスの開発・提供体制を構築する

海外市場開拓型

海外顧客に対して、市場を開拓する

インバウンド市場開拓型

訪日外国人観光客に対して、市場を開拓する

海外事業者との共同事業型

外国法人と共同研究、共同事業開発に伴う 設備投資を行う

グローバル展開型 の 申請要件 とは

グローバル展開型の申請要件は、基本的には、海外事業の拡大・強化等を目的とした「革新的な製品・サービス開発」又は 「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等になります。具体的には、先程紹介した「4つの類型のいずれかに分類される事業」であることも条件です。

グローバル展開型 の 補助率 と 補助上限額 とは

補助金額は、1,000万円から3,000万円です。
補助率は、1/2(小規模企業者・小規模事業者の場合2/3)です。

グローバル展開型 の 補助対象経費 とは

補助対象経費は、機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサー ビス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、海外旅費です。また、単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要となります。

グローバル展開型をまとめると

グローバル展開型をまとめると下記表の通りとなります。

項目要件
条件海外事業の拡大・強化等を目的とした「革新的な製品・サービス開発」又は 「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等を支援
<下記のいずれかに合致する活動であること>
①海外直接投資
②海外市場開拓
③インバウンド市場開拓
④海外事業者との共同事業
補助金額1,000万円~3,000万円
補助率1/2(小規模企業者、小規模事業者2/3)
設備投資単価50万円(税抜)以上の設備投資が必要
補助対象経費機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサー ビス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、海外旅費

グローバル展開型は補助上限額が多いだけでなく、海外出張も対象経費となるため、該当する場合にはぜひ申請を検討したいところです。

ものづくり補助金 の 申請者 補助対象 採択事例 とは

ものづくり補助金 採択事例

ここまで、ものづくり補助金のグローバル展開型について紹介してきました。グローバル展開型は補助上限額が多いだけでなく、海外出張も対象経費となるため、該当する場合にはぜひ申請を検討したいところです。ものづくり補助金の採択を目指す方はぜひ参考にしてください。

同時に、ものづくり補助金の申請者や補助対象事業、採択事例を知っておく事も採択を目指す上では重要です。当補助金コラムでは、ものづくり補助金のこうした内容も解説することで、採択を目指す方のお役に立てればと思っておりますので、下記の記事もご参照いただければ幸いです。

ものづくり補助金の申請対象者とは

ものづくり補助金の申請に必要な「10種類の書類」入手方法も解説

ものづくり補助金の「業種別の採択事例」とは

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この記事では、グローバル展開型について紹介してきました。ものづくり補助金の採択を目指す方はぜひ参考にしてください。繰り返しになってしまいますが、一般型に比べグローバル展開型は、補助上限額が有利なので、可能であれば、グローバル展開型による申請を検討したいところです。

一方、グローバル展開型なのか一般型なのかどうかをご自身で判断することは難しい面もあります。下記の記事で一般型を詳しく紹介していますので、ご参照ください。

> ものづくり補助金 の 一般型とは 4つの枠も分かりやすく解説

また、迷う場合には、外部の中小企業診断士に相談するのも一手です。

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