【最新事例付き】売上拡大・費用削減・新市場参入の実践ポイント

補助金申請プロサポート|中小企業の成長を支援 【最新事例付き】売上拡大・費用削減・新市場参入の実践ポイント

補助金をうまく活用すると、単なる資金調達を超え、自社の未来を切り開く成長投資となります。

実際に補助金を活用して「売上30%アップ」「作業効率2倍」「人手不足解消」などの成果を挙げた企業は少なくありません。
そこで本記事では実際に補助金で成功した事例を取り上げ、どのような工夫や取組みが成果につながったのかを整理していきます。また併せて経済産業省が優良事例としてまとめている、実際の成功事例のリンクを以下に記載しましたので、それも参考にしてみてください。

参考資料:ミラサポplus(経済産業省)https://mirasapo-plus.go.jp/jirei-navi/case_studies/967
令和5年度ものづくり補助金成果事例集(全国中小企業団体中央会)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/pdf/goodpractice2023.pdf
補助金活用ナビ(中小機構)
https://seisansei.smrj.go.jp/case/20250902.html
カタログ注文型活用事例集(中小企業庁)
https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/shoryokuka_catalog_case_studies.pdf


第1章 はじめに:補助金で広がる成長の可能性

補助金は「資金援助」というイメージが強いかもしれません。しかしながら、実際には経営課題を解決するきっかけや、新しい取り組みを後押しする強力なツールです。
例えば、ある企業は新サービスを打ち出して売上を30%伸ばし、またある企業は新しい設備を導入して作業効率を2倍に高めています。
重要なのは、補助金を単なる資金注入として使うのではなく、自社の現状を分析し、明確な課題を導き出すことです。
課題が見えたうえで補助金を活用すれば、その資金は「解決のための具体的な一手」として生きてきます。さらに、導入した設備や取り組みを活用後に放置せず、PDCAサイクルを回しながら改善を続けることで、補助事業の効果を最大化できます。
このプロセスを踏めば、補助金は一時的な資金援助にとどまらず、企業の競争力を高めるための本質的な経営施策となります。


第2章 【ものづくり補助金】伝統企業のデジタル化で生産性向上

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この章では、長年アナログなやり方に依存していた老舗企業が、ものづくり補助金を活用してデジタル化に踏み切り、生産性や働きやすさを大きく改善した事例を紹介します。
老舗油糧メーカーは、長年にわたり地域に根差して事業を展開してきました。しかし、現場では「紙帳票による記録管理」という古い仕組みが残っており、次のような課題を抱えていました。

  • 生産や品質に関するデータを紙で記録していたため、記入漏れや転記ミスが発生しやすい
  • 帳票を探すのに時間がかかり、情報共有がスムーズにできない

これらの課題を解決するために、同社は ものづくり補助金を活用し、自社開発で生産管理・品質管理システムを導入 しました。補助対象経費は主にシステム構築費やソフトウェア導入費。単なる事務効率化にとどまらず、業務全体の基盤を見直すことができました。

導入前後の比較

項目導入前(補助金活用前)導入後(補助金活用後)
データ記録紙帳票に手書き、転記が必要デジタル入力、自動保存
作業時間記録・集計に時間を要する大幅な時間短縮
情報共有リアルタイムで共有ができないIT化により、生産管理を見える化

システム導入後は、記録作業の効率化だけでなく、データの見える化 によって経営判断のスピードも高まりました。
この事例から補助金を使って「新しい仕組みとシステム」を導入するときには、既存のやり方にこだわらずに業務全体を再設計することで、補助金の効果を長期的に発揮できる事が伺えます。


第3章 【小規模事業者持続化補助金】新サービス提案で売上30%アップ

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この章では、小規模事業者持続化補助金を活用し、新しいサービスを打ち出すことで成果を挙げた写真館の事例を紹介します。
ある地方の写真館は、スマートフォンの普及や少子化の影響を受け、来店客数が減少し、売上も伸び悩んでいました。既存サービスを続けているだけでは競争力の維持が難しく、経営の先行きに不安を抱えていました。
そこで同社は新たな販路開拓のための取り組みとして小規模事業者持続化補助金を活用し、子供用向けの新しい写真プラン(ドレス姿の写真撮影プラン)を始めました。具体的にはドレス姿写真を撮るにあたり必要な経費(ドレスなど)や新サービスの広告費(チラシ作成、発送費など)です。本事業では、同取り組みの経費の一部が補助対象となっており、販促活動も支援され、従来の顧客層だけでなく、新たな顧客層にもアプローチできる体制を整えることができました。

その結果、売上は30%アップ。新しいサービスの打ち出しが顧客の関心を集め、事業の立て直しに直結しました。
このように、小規模事業者持続化補助金が「販路開拓」のために非常に有効な制度であるという点です。既存サービスが頭打ちになっている企業でも、新しい提案やプロモーションを補助金によって後押しすることで、売上拡大のきっかけをつかむことができます。
売上に伸び悩んでいる企業にとって、単に広告費を増やすのではなく、サービス内容そのものを見直し、新しい価値を提供する取り組みは効果的です。補助金を活用すれば、アイデアを形にする初期投資や販促の負担を軽減でき、挑戦へのハードルを下げられます。
小規模事業者持続化補助金は「今のやり方を改善する」だけではなく、「新しい市場や顧客層を切り開くための武器」として活用できる補助金であることが、この写真館の事例から明確に読み取れます。


第4章 【省力化補助金(一般型)】最新設備導入で作業効率2倍

この章では、当社がご支援した建設会社の事例を紹介します。
同社は、省力化補助金〈一般型〉を活用し、最新型のICT重機・測量機・高精度スキャナなど複数の機器を組み合わせて導入しました。

・導入の背景と課題
従来の測量業務は、3名体制で約4時間を要しており、作業効率の低さが大きな課題でした。
現場ごとの条件に応じて機器の調整や再計測が必要なケースも多く、作業の重複や人手不足の影響が顕在化していました。
「人手を増やすことなく、現場の生産性を高めたい」
この明確な経営課題を出発点に、同社は補助金を活用して最新の省力化設備を導入しました。

・補助事業の内容
導入した設備は、ICT対応重機・最新型測量機・高精度スキャナの3種。
これらを連携させることで、測量から出来形確認までを一気通貫で行えるシステムを構築しました。

導入前後の比較

項目導入前(従来)導入後(補助事業後)
作業体制3名 × 4時間1名 × 0.5時間
作業時間削減1日あたり48時間削減(年間約12,000時間)
コスト効果年間約3,300万円の削減見込み
測量精度手動計測のためばらつきありICT機器で精度が大幅に向上
工期・品質工期が長く品質も担当者依存短工期・品質の安定化を実現
新規案件対応一部限定的ICT施工案件への参入が可能に

導入後は、省力化の効果に加え、精度の高いデータを短時間で取得できるようになり、現場ごとの工期短縮と品質安定化が同時に進みました。
さらに、ICT施工への対応体制が整ったことで、これまで参入できなかった公共・大規模案件への参加も可能となり、受注機会が拡大しています。

今回の設備投資は単なる「作業効率化」にとどまらず、企業の受注領域そのものを広げました。従来は諦めざるを得なかった大型工事も、新しい設備の導入によって挑戦できるようになり、結果的に売上や利益の拡大につながりました。


第5章 【省力化補助金(カタログ型)】無人搬送車で人手不足を解消

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この章では、深刻な人手不足に直面している製造業の企業が、省力化補助金(カタログ型)を活用して無人搬送車を導入し、省人化と効率化を同時に実現した事例を紹介します。
今回の企業は、自動車用プレス部品の製造を主力とする従業員270名規模です。工場内では部品の運搬作業に多くの人手を割いており、次のような課題を抱えていました。

  • 部品運搬には常に2名体制が必要であり人手不足
  • 人が付き添って運搬するため、別の業務に人手を回せない
  • 生産性を高めたいが、慢性的な人手不足で限界がある

こうした状況の中で、同社は 省力化補助金(カタログ型)を活用し、無人搬送車(AGV・AMR)を導入 しました。

導入前後の比較

項目導入前導入後
作業体制2名体制で運搬作業1名体制に削減
運搬方法人が付き添い、手作業で移動無人搬送車が自動で運搬
人材活用運搬に人手を取られる空いた人員を別業務へ振り分け可能
生産性人手不足で限界効率化が進み、生産性が向上

導入後は、人手不足解消と生産効率アップを同時に達成。同企業からは「補助金がなければ購入に踏み切れなかったが、導入後は非常に便利で追加導入も検討している」との声が上がっています。
また当事業では省力化投資は単なる「作業の機械化」にとどまらず、人材の再配置による経営全体の最適化につながりました。無人搬送車の導入により、単純作業に縛られていた人材が、より付加価値の高い業務へ移行できました。これにより、人手不足という課題に正面から対応しながら、生産性向上を実現しています。
また、省力化補助金(カタログ型)の特徴として、導入製品がカタログに掲載されているため、選定や申請の手間が比較的少なく、スピーディーに事業を進められます。

つまり、この補助金を活用することで、「人手不足に悩む中小企業でも、短期間で省力化設備を導入できる」という現実的な解決策が得られるのです。


第6章 成功事例に共通するポイント

これらの事例に共通するのは、大きく分けて以下の3点です。

1. 経営課題を明確化して申請している

補助金が単なる「お金の調達」で終わらない背景には、各社が自社の課題を正確に把握していたことがあります。
「人手不足」「売上拡大」「生産効率改善」といった目的を最初に明確にすることで、補助金の申請内容と実際の経営改善がしっかり結びつきました。
言い換えれば、課題が漠然としたままでは、補助金を使っても投資の方向性が定まらず、成果も限定的になってしまいます。

2. 設備導入だけでなく仕組み化している

成功した企業は、補助金で設備やシステムを導入しただけではなく、それを日常の業務プロセスに組み込みました。
例えば、システムを入れた後に「入力ルールを標準化」したり、設備導入後に「作業手順を見直す」など、業務全体の仕組みを再設計しています。
こうした工夫によって、補助金の効果が一時的な改善にとどまらず、長期的な経営基盤の強化につながっています。

3. 地域や顧客への波及効果を意識している

補助金事業は自社の利益だけでなく、顧客や地域社会にどう役立つかが重視されます。
紹介した事例でも、新サービスの提供によって顧客体験を向上させたり、新設備の導入で地域インフラ整備を支えるなど、自社の枠を超えた価値を生み出していました。
こうした「波及効果」を意識することは、補助金の採択率を高めるだけでなく、企業の信頼性やブランド力向上にも直結します。
このように、補助金を活用して成果を出している企業は、単に資金を得て設備やサービスを導入しているのではなく、経営課題を出発点にし、導入後の仕組み化や改善、さらには顧客や地域への価値提供までを意識している点が共通しています。

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第7章 まとめ:補助金は未来の投資

補助金は「売上拡大」「費用削減」「新市場参入」を後押しする強力なツールです。今回紹介したように、伝統ある企業のデジタル化から新サービスの開発、最新設備や省力化機器の導入まで、活用の仕方は多岐にわたります。
共通して言えるのは、補助金を「課題解決の手段」として明確に位置づけたときに、最も大きな成果が得られるということです。
補助金の本質は、単なる資金援助ではありません。自社が抱える課題を見つめ直し、それを解決するための仕組みや仕掛けを導入する「未来への投資」です。導入後もPDCAを回して改善を続けることで、短期的な効果を超え、長期的な成長エンジンへと育っていきます。

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本日はものづくり補助金について最新情報をまとめました。

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それでは次回の記事もお楽しみにしていてください!